睡眠は身体を休め、疲れをとり、健康を維持して元気に過ごすためにとても大切なことです。
寝不足は身体はもちろん、頭皮や髪の成長とっても悪い影響を与えてしまいますので、出来れば薄毛対策のためにも効果的な睡眠時間や寝る時間帯を知っておきたいですよね。
育毛剤を使ったり、プロペシアを飲んだりの薄毛対策も大切ですが、髪にとってベストな睡眠時間や寝る時間帯はいつなのか?質の良い睡眠とはどんなもの?
睡眠についても都市伝説な情報も多く、本当のところはどうなの?という疑問をもたれる人は参考になるはずですよ!
睡眠不足は頭皮・髪に良くない理由
薄毛・抜け毛は、育毛剤やAGA治療薬を飲むだけでは効果がでません。ホルモンバランスを乱さない生活環境も日頃から心がけなければならないのです。
睡眠不足になると身体の免疫力が落ちることで、肌に良くないというのはご存知かと思います。
しかし、髪にも良くないということは特には意識されていないのではないでしょうか。
髪や頭皮はケラチンというタンパク質が積み上がったものなので、その性質は肌と同じです。
そのため、肌にとって悪いものは、育毛にとっても、頭皮の新陳代謝が悪くなり、髪が生えるマイナス要因になるのです。
「平日の睡眠は少ない分、休日で補ってるので大丈夫では?」と思っている方も多いですよね。
普段の睡眠不足をどこかで寝だめするから、睡眠不足になってないなんて思ったりしてはいけません。
きちんと決まった時間に寝る、規則正しく寝ることが大切なんです。
いくら育毛剤やプロペシアを使用しても、シャンプーなどの頭皮ケアを一生懸命しても、薄毛の進行が止まらない。
そういう悩みをお持ちの方は自分の睡眠について考えてみてはいかがでしょうか?
せっかくの薄毛対策も台無しになっているという方も多いのです。
睡眠不足もそうですが、ストレスや加齢が原因で薄毛が進行することもあります。
薄毛・抜け毛の原因は男性ホルモンが大きく関係していると言われていますが、まだまだ分かっていないところもあるのです。
とはいえ、睡眠不足やストレスなど、日々感じていないようなことで、ホルモンバランスが乱れて頭皮や髪に影響がでることも多いと思って下さい。
毎日同じ時間に寝ることが大切
睡眠時間のアンケートに答えて貰うと、1日5~6時間ぐらいが一番多いようでした。
そのことから、頭皮は見にくいため、女性の肌を実際に見ていると、睡眠時間が6時間以上でギリギリ肌の状態は保てるのではないかと考えています。
5時間以内だと肌が荒れ、くすんで見えるようです。
食べ物には気を付けても、睡眠については無頓着な方も多いですよね。
最も身体に良くないのは睡眠不足です。
食事よりもスキンケア・頭皮ケアよりも睡眠不足が髪への影響は大なのです。
例えば、残業で夜おそくなったり、飲み会で夜更かしをした次の日は、体がだるく、体調がすぐれなくなったりします。
毎日の食事はどうでしょう?
昼はコンビニ弁当、夜はインスタントラーメンを食べたとしても、翌日は体調が悪くなるということはありませんよね。
食事と睡眠はどちらも体には大切なものですが、すぐに体調が変化するのは睡眠です。
普段は寝不足だけれど、休日に寝だめという人も多いですよね。
体の疲れはそれで取れるかもしれません。ですが、肌や頭皮にとってはそれではダメなのです。
普段の短い睡眠では肌や頭皮の再生がうまくできません。ターンオーバーと言う言葉を知っていると思いますが、このターンオーバーの乱れにも関わりがあるのです。
ターンオーバーとは、表皮細胞が基底層のところで新しく生まれて、約28日かけて押し上げられ角質細胞になり、最後は垢として落ちていく角化現象のことです。
この角化細胞の成長の度合いや働きなどによって、表皮の構造は内側から基底層、有棘層(ゆうきょくそう)、顆粒層(かりゅうそう)、角質層に分けることができます。
ターンオーバーはとっても大切なものですが、加齢とともに速度が遅くなって乱れてきます。
40代になると約40日ほどかかるともいわれているんですよね。
私共が起きているときは血液のほとんどは脳に集まるため、肌・頭皮への栄養は行き渡らないで、細胞分裂も活発ではありません。
このデータは0時に就寝した場合ですが、眠りにつくとすぐに活発になっていきます。
特に眠り始めてから3時間ぐらいまでが、成長ホルモンが多く分泌される時間帯です。
細胞分裂が活発になり、肌・頭皮の再生が起こっています。
その肌・頭皮再生が必要な時間ですが、合計で6時間は必要とされています。
ですので、睡眠時間が6時間より少ないと、十分な再生ができないことから、肌や頭皮のトラブルが発生しやすくなります。
どんなに良いスキンケアや頭皮ケアをしたとしても、肌の奥の新陳代謝を損なっていれば、肌や頭皮トラブルの回復は難しいといえるでしょう。
それだけ毎日、質の良い睡眠が大切なんですね。
肌・頭皮の再生は毎日行われていますので、普段の睡眠不足をまとめて休日で補うということはダメだということが分かるでしょう。
髪が生える睡眠のゴールデンタイムとは
睡眠をとるのに、大切な時間だと言われるゴールデンタイム。シンデレラタイムとも言われるようですが、このゴールデンタイムについて解説します。
睡眠の話しになると、「午後10時~午前2時の間がゴールデンタイムだから、10時には寝ましょう。」ということをよく言われています。
どうやら、午前0時と引っ掛けているそうですが、ちょっと違うような気がしますね。
この午後10時~午前2時という時間帯を今だに謳っている人も多いのですが、本当のところはどうなのでしょうか?
これは、サーカディアンリズムという学説に基づくもので、いつの時代かは知りませんが、皆が夜10時ごろには寝ていた時に言われていたことです。
それが現在まで言い伝え続けられたのですが、昔と今では生活環境は全く違います。
肌や頭皮の再生(入れ替え)、髪の細胞分裂が最も活発化する時間のことをゴールデンタイムといいますが、現代社会での多種多様な生活環境を考えると、夜眠ってから4時間ということが正解です。
上記で説明したように午後10時~午前2時がゴールデンタイムというのは、昔の言い伝えであって、今の現在社会には摘要されません。
もちろん、その人の生活環境によって個人差はありますが、だいたい12時半くらいまでに寝るようにすればよいのではないでしょうか。
そして、毎日の就寝時間がバラバラというのも体内時計が狂いますので避けなくてはいけません。
この体内時計の狂いも成長ホルモンの分泌に悪影響を受けるようになります。
睡眠中の大切な時間帯ということで、ゴールデンタイムという言葉が付けられていますが、成長ホルモンの分泌量にフォーカスした場合、寝始めの3時間に当たります。
肌・頭皮再生、髪の生成に役立つ成長ホルモンが、就寝直後3時間に最も多く分泌されるのです。
メラトニンを分泌させる質の良い睡眠が大切
毎日規則正しい就寝時間を守れば、成長ホルモンの分泌は大丈夫かというともう一つ気をつけなければならないことがあります。それは、質の良い睡眠がとれているかどうかです。
質の高い睡眠はあなたの薄毛を改善するだけでなく、疲労を回復し、免疫力も向上させます。
睡眠は、レム睡眠(浅い睡眠)とノンレム睡眠(深い睡眠)を90分サイクルで繰り返していると言われています。
なお、その中でも就寝から3時間後が最も深いノンレム睡眠になり、その後は起床時間とともに徐々に浅い眠りが増えてきます。
このことを理解し、深い睡眠をとることや自分の必要な睡眠時間を把握することで、質の良い睡眠がとれるようにしましょう。
就寝3時間前までには夕食を済ませ、就寝直前の飲食は控えましょう。
就寝1時間ぐらい前に、間接照明に切り替え、部屋を暗くしておくとメラトニンというホルモンが分泌され深い睡眠になると言われています。
また、寝る直前までTVやPC、スマートフォンなど神経を刺激しないようにしましょう。
神経が休まらないまま就寝すると、寝付きが悪くなってしまいます。
リラックスできる音楽やアロマを焚くなども良い方法です。
枕を始めとする自分に合う寝具を利用するなど良い環境で眠ることも大切です。
必要な睡眠時間は人によって違う
ところで、必要な睡眠時間というのは人によって違うのはご存知かと思います。
3時間以内の睡眠で十分な人をショートスリーパー。
9時間以上眠る人をロングスリーパーと言います。
そのため、ここに書いた基準に当てはまらないかもしれません。
基本的には、6時間が最低限の睡眠時間だというのは、毎日の肌・頭皮の再生に必要な時間だからですが、ショートスリーパーでも肌がとても綺麗な方は多くいらっしゃいます。
ですので、基本的な睡眠時間と肌再生の時間は、ここでお伝えしたとおりなのですが、それに当てはまらない場合もあります。
ショートスリーパーの方は睡眠後すぐにノンレム睡眠に入り、また一般の方よりもノンレム睡眠のパーセントに占める割合が高いという結果がでています。
睡眠時間も大切ですが、質がそれ以上に大切なポイントなのかもしれません。
まとめ
睡眠と髪にについて見解を書いてみました。
何時に寝れば良いのかという疑問について、今でもよく言われる夜10時~午前2時のゴールデンタイムというのは都市伝説ということになります。
テレビもない、皆が皆10時ごろには寝ていた時代に作られた情報です。
今現在の社会生活で、どれほどの人が10時までに寝ているのでしょうか?
おそらく、かなり少ないのではないでしょうか?
男性の方に睡眠時間を聞くと、寝る時間は違えども、多くの方が5時間程度なのだそうです。
ほとんどの方は睡眠不足に陥っているというのが、今の日本の状況かもしれませんね。
もちろん、睡眠不足の方が全員薄毛になるわけではありません。
薄毛因子のある方は、睡眠不足によって薄毛の改善が難しかったり、進行しやすいのではと推測できるのです。
ですので、育毛剤やAGA治療薬を飲む薄毛対策も重要ですが、睡眠不足の解消で健康な体を維持することも育毛には大切なことということは知っておいて下さいね。