髪の毛が抜ける原因とは?正常な抜け毛と気になる抜け毛について理容師が解説

「最近、抜け毛が多い気がする」と感じたことはありませんか。実は、髪の毛は毎日一定量が自然に抜けるものであり、抜け毛そのものは特別なことではありません。
ただ、その抜け毛が「自然な範囲のもの」なのか、「気になる変化」なのかを知っておくことは、薄毛と上手に向き合ううえで大切です。
この記事では、抜け毛の基本的な考え方と、変化に気づいたときの目安について、理容師の視点も交えてご紹介します。
髪の毛は毎日自然に抜けています

髪の毛には、「成長期」「退行期」「休止期」というサイクルがあり、一定の周期で生え変わりを繰り返していると言われています。そのため、洗髪時やブラッシング時に髪が抜けること自体は、珍しいことではありません。
季節の変わり目や体調の変化などによって、抜け毛の量が一時的に増えたり減ったりすることもあると言われています。
抜け毛が気になったら「本数」だけで判断しない
「1日に〇本以上抜けたら異常」という基準を目にすることがありますが、実際に抜け毛の本数を正確に数えることは難しく、本数だけで原因を判断できるものではありません。
また、抜け毛の色や形から「これは異常な毛根だ」「これは正常な毛根だ」と見た目だけで判断することも、あまりおすすめできません。
本数や見た目にとらわれすぎるよりも、次のような「変化」に注目することが大切です。
- 以前より明らかに抜け毛が増えたと感じる
- 髪全体のボリュームが減ってきた
- こうした状態がしばらく続いている
このような変化が続く場合は、次にご紹介するようなさまざまな原因が関係している可能性があります。
抜け毛が増える原因は一つではありません
抜け毛が増える背景には、いくつもの要因が関わっていると言われています。代表的なものをご紹介します。
- 年齢による変化
- AGA・女性型脱毛症など、遺伝的な要因が関係するもの
- 強いストレスや大きな生活上の変化
- 出産・病気・発熱など体調の変化
- 栄養状態
- 頭皮や髪への負担(洗い方、ヘアケアの方法など)
- その他の脱毛症
それぞれの原因について、詳しくは別記事でもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
▶ 薄毛対策の全体像についてはこちら 「薄毛が気になったら、まず知っておきたいこと」
ストレスで抜け毛が増えることもあります
強い心理的ストレスや、病気・出産などの大きな出来事をきっかけに、数か月後に一時的な抜け毛が増える「休止期脱毛」と呼ばれるタイプがあると言われています。ストレスと抜け毛の関係については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
▶ ストレスと抜け毛についてはこちら 「ストレスで髪が抜ける?脱毛との関係を理容師が解説」
AGAなどが関係している場合もあります
抜け毛の中には、AGA(男性型脱毛症)や女性型脱毛症など、遺伝的な要因が関係するタイプもあると言われています。ただし、AGAかどうかは見た目だけで判断できるものではなく、正確に知るには医療機関での相談が必要です。
「もしかしたらAGAかもしれない」と感じた場合は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
▶ AGAについてはこちら 「AGAとは?男性型脱毛症の基礎知識と向き合い方」
理容師として、まず確認してほしいこと
理容室で日々多くのお客様の髪を見せていただく中で、次のような変化に気づくことがあります。
- 分け目が以前より目立つ
- つむじ周辺の地肌が目立つ
- 髪が細くなった気がする
- シャンプー時の抜け毛が以前より増えた気がする
- 短く細い髪が増えてきた
- 急に一部分だけ抜けた
特に「短く細い髪が増えてきた」というのは、日々カットをしているからこそ気づきやすい変化です。
トップの髪を指で挟んで持ち上げる「指間刈り」という手法でカットする際、以前と比べて明らかに毛量が少なかったり、まだ十分に伸びきっていない短い髪が多く混ざっていたりすることがあります。
梳きバサミを入れたわけでもないのに、梳きすぎたような状態に見えることもあり、そうした変化に気づいたときは、それとなくお客様にお伝えするようにしています。円形に地肌が見える部分を見つけた場合も同様に、気になるようであれば皮膚科で診てもらうことをお勧めしています。
これらは、あくまで「気になる変化」の一例であり、診断の基準ではありません。当てはまるからといって特定の脱毛症だと決めつけるものではなく、気になる変化に早めに気づくきっかけとして参考にしていただければと思います。
こんな抜け毛が気になるときは医療機関へ

以下のような場合は、自己判断せず、早めに皮膚科などの医療機関に相談することをお勧めします。
- 急に大量に抜け始めた
- 円形・斑状に抜けた部分がある
- 頭皮に赤み・痛み・かゆみなどがある
- 抜け毛が長期間続いている
- 原因が分からないまま薄毛が進行している
皮膚科医は、抜け毛なのか脱毛症なのか、その原因を判断する専門家です。気になる状態が続く場合は、早めに相談することで安心につながります。
まとめ
髪は毎日自然に抜けるものであり、抜け毛そのものを過度に心配する必要はありません。大切なのは、本数や見た目だけで判断するのではなく、「以前と比べてどう変化しているか」に目を向けることです。
抜け毛の原因は一つではなく、年齢や生活習慣、ストレス、遺伝的な要因などさまざまです。気になる変化が続く場合は、身近な理美容師や医療機関に相談しながら、ご自身の状態と向き合っていくことをお勧めします。
※本記事は、髪や頭皮に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、医療行為・診断・治療を行うものではありません。症状や治療方針など医療上の判断が必要な内容については、医師などの専門家にご相談ください。
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