抜け毛・薄毛対策で大切なシャンプー。男性の場合は、毎日シャンプーをしている方がほとんどだと思いますが、シャンプー(洗髪)は一度洗いですか?二度洗いですか?と悩んでいる方も多いと思います。
そこで今回は、理美容師が考える正しいシャンプーの回数とその方法を徹底解説します。間違ったシャンプーのやり方では、逆効果になりますので、参考にしてくださいね。
シャンプーは二度洗いを推奨します!
私どものお客様に聞くのですが、男性の場合、「毎日洗うから一度しか洗っていません」と言う方が相当数おられ驚いています。
理美容室では、ほとんど二度洗いをしていますので、一度洗いがこんなに多いとは思いませんでしたね。まぁ低料金店の場合は分かりませんが、一般のお店では二度シャンプーをしているはずです。
もちろん、「髪の毛が落ちたら良い」と言って一度しか洗わない人もいますが・・・
二回洗髪をする理由は何故なのでしょうか?
私は二度洗いを推奨しているのですが、実際一度洗いを推奨しているシャンプーのメーカーさんもいたりします。
二度洗いは必要な皮脂まで落としすぎるから一度で良いということのようです。
強い洗浄剤が入っているので、二度も使わないほうが良いということですが、そのメーカーさんのシャンプーを使って、一度洗いをやってみました。
私の場合は3日で我慢できなくなりましたね。何かスッキリしないのです。スッキリしないだけなら良いのですが、カユミも感じてくるようになりました。
その後、通常の二度洗いに変更して使ってみたら、何の問題もなく、気になったカユミもなくなりました。
このような理由もありますので、二度洗いを推奨していますが、洗い方には注意が必要です。
一度洗いの場合の洗い方について
二度洗いをオススメしても、面倒くさいからと一度洗いのままで変えようとしない人が実際の話し、多いのが事実です(汗)
薄毛で脂性頭皮、仕事柄汚れが多いのにです。
どうしても一度洗いで済ましたい方には、次のことに気をつけて洗髪してみましょう。
ブラッシングで汚れを落とし、しっかりと予洗いをする。
シャンプー剤は直付けしないで手の平で泡立ててから髪と頭皮に付けて泡立てる。
マッサージするように洗髪をして、すすぎを十分にする。と言った流れで一度洗いで終わりです。
二度洗いを推奨しない理由の一つが洗浄剤を使っているので、二度洗いをすると頭皮に負担がかかるということのようです。
またブラッシングから予洗いを十分にすれば、一度洗いでもしっかりと汚れは取れて清潔に保てるというのが、一度洗い派の答えになっています。
確かに、頭皮に優しいアミノ酸系ノンシリコンシャンプーだとしても、洗浄剤が入っているので、洗い方やすすぎ不足には注意しなければなりません。
しかし、一度では頭皮が綺麗にならないのもそうですが、痒くなったりするのです。
一度洗いでやってしまいがちなNG例!
スーパー銭湯での光景ですが、ものすごく泡を立ててシャンプーをしている方がいましたが、彼も一度洗いでした。
ですが、洗い方にはNG部分が多々あったので、ここで紹介してみましょう。
男性なので、それほど髪は長くありません。
予洗いは、やはり髪が濡れる程度で、汚れをしっかり落とすという意識はないようです。
一般的には予洗いは髪を濡らすためのものだと思われているようです。
シャンプー剤は手の平に乗せますが、しっかりと泡立てずにほとんど直付けに近い。
汚れが多いのか1プッシュでは泡立ちが悪く、2プッシュして再度頭にシャンプー剤を付けました。
ものすごい泡がたち。
これはすごいですが、やはりシャンプー剤が多すぎです。
頭皮を強くゴシゴシ洗いするのもNGです。
爪を使って頭皮を擦る方も多いのですが、あまりゴシゴシ洗いはせず、優しく頭皮を洗い上げるようにしなければなりません。
なにをやっても薄毛・ハゲにならない方なら、どんな洗い方をしても大丈夫かもしれませんが、育毛を促進するつもりなら、頭皮に負担のかかるような洗い方は避けたほうがいいですね。
一度洗いだと、泡立ちが悪いため、必要以上のシャンプー剤を使ってしまい、かえって洗浄剤が頭皮を傷める原因になりかねません。
また、この方はすすぎ洗いが不十分で、サーッとシャワーで洗い流す程度でした。二度洗いの一度目でのすすぎならこれぐらいでもいいのですが、最後のすすぎ洗いは自分が思ったよりも十分に時間をかけて洗いながさなければなりません。
実は、下記で紹介する二度洗いのほうがシャンプー剤は少なくすみますし、頭皮に負担がかかりません。ですので、二度洗いをすることをお薦めしているのです。
正しいシャンプーの二度洗い方法とは
ここで、正しいシャンプーの方法を解説します。
実際、男性はブラッシングしている方は少ないのではないでしょうか。
最近のアミノ酸系ノンシリコンシャンプーは、複数のアミノ酸系洗浄剤を独自に配合して頭皮に優しくなっています。
ですが、洗浄剤はやはり少なからず刺激はあるものなのです。
汚れを落とすためには、その洗浄力で十分な泡をたてないといけなのですが、できればシャンプー剤は少なくしたほうがよいのです。
そのためには、最初の予洗いは、髪を濡らす程度ではなく、シャワーやお湯で髪や頭皮についた汚れもしっかり流すように時間をかけて洗います。
ほとんどの方は、シャンプーの泡立ちを良くする意味だけで、軽く流すだけのようですが、頭皮や髪の汚れを落とすつもりで十分な時間をかけて流します。
実は、これだけでも約7割の汚れが落ちていると言われています。
十分な泡立ちがでれば、シャンプー剤は少なめのほうが良いのです。
よくシャンプー剤は500円玉ぐらいでと言われたりしますが、男性のショートヘアでは、10円玉程度。1プッシュでは多すぎで、半プッシュぐらいで良いです。
ですので、たとえ泡立ちが悪くてもかまいません。二度目でしっかりとマッサージしますので、一度目は軽く汚れを浮かすだけです。
別ページに書きますが、シャンプーの基本はゴシゴシ洗いはしません。
ゴシゴシと頭皮を擦ることで、新毛や細毛、うぶ毛などの細い段階の毛が抜けてしまいます。
シャンプー剤が残らないように、すすぎ洗いをします。
二度目のシャンプーで頭皮マッサージを!
ここで、はじめてしっかりとした洗い方をします。
詳しくは、別ページに記載しますが、髪様シャンプーのような頭皮を揉み込むようなマッサージ法をします。
順番は決まりはないのですが、頭皮を上に持ち上げるようにマッサージをしますので、後ろの生え際からのように下から徐々に上がっていくと良いでしょう。
特に前頭部、額の生え際は固い部位なので、しっかりとマッサージをします。
実は頭皮だけを動かす髪様シャンプーの方法を頭皮全てで行うのは大変です。
薄毛にならない耳の上(側頭部)や後頭部は少し強めにゴシゴシ洗っても構わないと思います。
生え際から頭頂部、渦の下辺りの薄くなりやすい部位で頭皮だけを動かすマッサージをすれば良いでしょう。
シャンプーの量は、ここでも10円玉、または半プッシュ程度でいいです。
手の平で十分に泡立て頭皮と髪に行き渡らせます。
一回汚れを取っているので、十分な泡立ちになると思います。
一度洗いだと泡立ちが悪いからと、シャンプーの量が多くなってしまいがちですが、二度洗いのほうがシャンプーの量はかえって少なくてすむと思います。
ゴシゴシと頭皮を擦らないで、指の腹を使って髪を引っ張らないように頭皮だけを動かす方法です。
グルグル回転して頭皮を上に引き上げるというのを頭の全体でやっていくのです。
難しいなら、薄毛にならない側頭部や後頭部から下はゴシゴシ洗い、額の生え際から頭頂部の気になる部分は髪を引っ張らない、ゴシゴシ洗わないように頭皮を動かす方法をしましょう。
シャンプーはすすぎが大切!十分に洗い流す
続いて、すすぎ洗いをしますが、シャンプー剤が絶対に残らないように、思った以上に洗い流します。指の腹で頭皮をよく洗い流すことが大切です。シャンプー剤が残るとフケ・かゆみの原因になったり、育毛の妨げにもなります。
男性の場合、シャンプーによってはリンスやコンディショナー、トリートメントはいらないと思いますが、リンス等をする場合は、頭皮には付かないようにします。そして、すすぎ洗いはこちらもたっぷりと行います。
リンスやコンディショナーは頭皮には必要ないものなので、注意しましょう。
最後にドライヤーで乾かします。濡れたままにしておくと蒸れるので頭皮によくありません。
まとめ
シャンプーは一度洗いか二度洗いなのかと聞かれたら、二度洗いして下さいと言います。
実際に一度洗いだった方が、上記に説明した二度洗いの方法に変えたら、もちろん今までよりもスッキリして気持ち良くなったということはありますが、シャンプー剤の減り方が遅くなったそうです。
それでも、みなさん面倒なのでしょうね。一度洗いで済ましている方が多いのも現実です。
毎日洗ってるから、一度洗いで良いと思っているようですが、一度だと汚れを浮かした状態で頭皮や髪を洗っているということでもあるんですね。
シャンプー説の中には湯シャンを薦めて、シャンプー剤は使わない方が良いというものがあります。
しかし、品質が粗悪なシャンプーが多かったこともあったからではないでしょうか。
今では、アミノ酸系の優しいシャンプーも多く発売されています。
アミノ酸系と書かれていても洗浄力が強いものがありますので、注意が必要ですが、5種類のアミノ酸系洗浄剤をバランス良く配合したシャンプーもあります。
良いシャンプーを選びながら、正しいシャンプー法を行えば、シャンプー剤で頭皮を傷める、負担をかけることはないでしょう。
話題の頭皮だけを動かす髪様シャンプーの方法はこちら。