シャンプーの選び方|理容師が教える髪質・頭皮に合った選び方と注意点

マスター銀鋏

シャンプー種類

シャンプーは種類が多く、ドラッグストアに行っても、どれを選べばよいのか迷うことはありませんか?

「頭皮に良いシャンプーを使いたい」「髪のボリュームが出るものがいい」「高いシャンプーなら安心なのだろうか」など、選ぶ基準は人によって違います。

私は理容師として40年以上、さまざまな髪質や頭皮のお客様と接してきました。その中で感じているのは、価格や知名度だけでシャンプーを選ぶのではなく、自分の髪質や頭皮の状態に合ったものを選ぶことが大切だということです。

この記事では、理容室で使ってきたシャンプーや、お客様から伺った相談、私自身の使用経験を交えながら、シャンプー選びの考え方と注意点をお伝えします。

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シャンプーは何を基準に選べばよい?

シャンプー中

シャンプーには、洗浄力を重視したもの、髪のしっとり感を重視したもの、頭皮の状態に配慮したものなど、さまざまな種類があります。

基本的な役割は、髪や頭皮についた皮脂や汗、ほこり、整髪料などの汚れを洗い落とし、清潔に保つことです。

ただし、汚れをしっかり落とせばよいというわけではありません。洗浄力が自分の頭皮や髪に合っていなかったり、すすぎが不十分だったりすると、乾燥やかゆみなどが気になる場合もあります。

シャンプーを選ぶときは、次の点を意識してみてください。

  • 頭皮のべたつきや乾燥が気にならないか
  • 洗った後にかゆみやつっぱり感が出ないか
  • 髪がきしんだり、絡まりやすくなったりしないか
  • 仕上がりに満足できるか
  • 無理なく使い続けられる価格か

人気商品や高価な商品が、必ずしも自分に合うとは限りません。まずは、自分の頭皮と髪にどのような特徴があるのかを考えるところから始めましょう。

髪質や頭皮の状態に合ったシャンプーの選び方

頭皮のべたつきが気になる人

頭皮の皮脂が多く、夕方になるとべたつきが気になる人は、皮脂や汚れをきちんと落とせるシャンプーが選択肢になります。

ただし、洗い上がりが強くさっぱりするものを選べばよいとは限りません。洗った後に頭皮がつっぱったり、乾燥やかゆみが気になったりする場合は、洗浄力や使い方を見直してみましょう。

男性のお客様には、髪のしっとり感が強いシャンプーよりも、すっきりと洗い上がるものを好まれる方がいます。私自身も、髪や頭皮の汚れを適度に落とし、洗い上がりが重くなりすぎないことを大切にしています。

ただし、皮脂の量や好みには個人差があります。男性だから洗浄力の強いもの、女性だからしっとりするもの、と一律に分けて考える必要はありません。

頭皮の乾燥やかゆみが気になる人

頭皮が乾燥しやすい人や、洗髪後につっぱり感がある人は、洗浄力が強すぎないものを選ぶことも大切です。

お客様の中には、シャンプーを替えてからかゆみが出るようになったという方や、洗浄力が強いと感じるシャンプーを使っていて、乾燥やフケが気になるようになったという方もいました。

もちろん、かゆみやフケの原因はシャンプーだけとは限りません。すすぎ残しや頭皮の状態など、複数の要因が関係する場合もあります。

アミノ酸系の洗浄成分を使ったシャンプーは、選択肢の一つです。ただし、アミノ酸系なら誰にでも合うというわけではありません。使ったときの頭皮の状態や洗い上がりも確認してください。

髪が細く、ボリュームが出にくい人

髪が細い人や猫っ毛の人は、シャンプーによって洗い上がりのボリューム感が変わることがあります。

私の経験では、しっとり感が強いシャンプーを使うと、髪がまとまりやすくなる一方で、根元がふんわりしにくいと感じる方もいます。

反対に、髪や頭皮の汚れがきちんと落ち、洗い上がりが重くならないシャンプーのほうが、ボリュームを出しやすいと感じることもあります。

ただし、これは髪質や商品の組み合わせによって異なります。しっとりした仕上がりが必要な人もいますし、洗い上がりの軽さを好む人もいます。

髪が細いからといって、必ずしも洗浄力の強いシャンプーを選ぶ必要はありません。髪のボリュームだけでなく、頭皮の状態や髪の傷みも考えて選びましょう。

猫っ毛の方のカットやセットについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

猫っ毛をふんわり見せるコツ|理容師が教えるカットとセット方法
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髪のパサつきや傷みが気になる人

カラーやパーマなどで髪が傷んでいる場合は、洗浄力だけでなく、洗い上がりの指通りやまとまりやすさにも目を向けましょう。

保湿感やコンディショニング効果を重視したシャンプーを使うと、髪がまとまりやすくなることがあります。

ただし、しっとり感が強いものは、髪質によっては重く感じられ、ボリュームが出にくくなる場合もあります。

髪の傷みが気になるときは、シャンプーだけで何とかしようとせず、リンスやコンディショナー、トリートメントを組み合わせる方法もあります。

アミノ酸系シャンプーなら安心なのか?

アミノ酸系シャンプー

シャンプーを探していると、「アミノ酸系」「硫酸系洗浄成分フリー」などの表示を目にすることがあります。

アミノ酸系洗浄成分を使ったシャンプーは、洗浄成分の種類によっては、比較的マイルドな洗い上がりを特徴としています。そのため、頭皮や髪への負担を考えて選ぶ際の候補になります。

私自身、理容室でお客様に使うシャンプーを選ぶときにも、アミノ酸系洗浄成分を使用したものを使っています。

ただし、「アミノ酸系だから必ず自分に合う」「硫酸系洗浄成分が入っていないから必ず良い」と単純に判断できるわけではありません。

シャンプーは、複数の洗浄成分やコンディショニング成分などを組み合わせて作られています。成分表示だけでなく、実際に使ったときの洗浄力や泡立ち、すすぎやすさ、洗い上がりも大切です。

また、「ノンシリコン」などの表示だけで、良い商品かどうかを判断する必要もありません。髪の手触りやまとまりを整える成分にも、それぞれ役割があります。

大切なのは、宣伝文句や成分名だけで決めつけず、自分の髪と頭皮に合っているかを確かめることです。

理容師として使い続けてきたシャンプー

プレジールシャンプー・コンディショナー

ここからは、私が理容室で使ってきたシャンプーについてお話しします。

当店で一般のお客様のカット前後に使用するシャンプーは、20年ほど前から現在のものを使い続けています。

サロン専売品で、アミノ酸系洗浄成分を使用し、硫酸系界面活性剤フリーを特徴とする商品です。アルガンオイルやセサミオイルも配合されています。

私が気に入っているのは、洗浄力と洗い上がりのバランスです。

皮脂や汚れはきちんと落ち、泡立ちも良好です。泡はしっかりとしていて、クリーミーな感触があります。香りも強すぎず、お客様から「良い香りだね」と言っていただくことがあります。

また、すすぎの際に髪がギシギシしたり、指に引っかかったりしにくいことも気に入っている点です。

男性のお客様に使用することが多いシャンプーですが、女性のお客様にも好評で、購入してくださる方もいます。ご夫婦で使っているというお話を伺うこともあります。

男性向け、女性向けという分類だけではなく、洗い上がりや使い心地が自分に合っているかどうかが大切だと感じています。

妻の手荒れをきっかけに、シャンプーを見直した経験

手荒れイラスト

実は、今のシャンプーを選ぶまでには、妻の手荒れの問題がありました。

妻の手荒れがひどく、冬になると指がひび割れることもありました。いろいろなシャンプーを試し、皮膚科で処方された塗り薬や市販の手荒れ用クリームも使っていましたが、なかなか改善しませんでした。

理美容師は仕事で何人ものお客様をシャンプーします。水や洗浄剤に手が触れる時間も長いため、手荒れに悩む人が少なくありません。

当時は、シャンプー剤だけが原因とは限らず、長時間水に触れることなども関係しているのではないかと考えていました。

それでも、少しでも負担を減らせるシャンプーはないかと探していたときに、現在使っている商品に出会いました。

もちろん、このシャンプーに替えれば手荒れが解決するという話ではありません。実際、長時間水に触れる仕事をしていれば、手荒れを完全に防ぐことは難しいと感じています。

ただ、理容室で毎日使うものだからこそ、洗浄力だけでなく、使い心地や手への負担も考えて選ぶことが大切だと実感しました。

なお、手荒れの原因はさまざまです。仕事などで手荒れが続く場合は、シャンプーを替えるだけでなく、医療機関に相談することも必要です。

高価なシャンプーなら良いとは限らない

以前、頭皮の皮脂を徹底的に落とすことが重視されていた時期がありました。

当時は、頭皮の脂をしっかり落とすことが大切だという考え方の商品も注目されていました。私も仕事柄、かなり高価なシャンプーを使ってみたことがあります。

価格は1本8,000円ほどでした。

ところが、私の髪には合いませんでした。使い始めから髪がギシギシし、すすぐときにも指が引っかかるように感じました。

3日目に使った後、タオルで髪の水分を取っていたところ、前髪の数本がプチッと切れたようになったため、使用をやめました。

この経験だけで、その商品が誰にとっても悪いとはいえません。髪質によって感じ方は違いますし、商品との相性もあります。

ただ、私の場合は、価格が高くても使い心地に満足できませんでした。髪のきしみや絡まりが気になっていたのに、使い続ける必要はなかったと感じています。

シャンプーの値段と、自分に合うかどうかは別の問題です。

高価なサロン専売品だから安心、市販品だから良くない、と決めつけず、価格だけでなく自分の頭皮や髪に合うかどうかを考えましょう。

同じシャンプーでも、人によって感じ方は違う

AOXスカルプシャンプー

当店では、米ぬかを主成分とする頭皮ケア用のシャンプーも販売しています。お客様からの評判がよく、よく売れている商品の一つです。

ところが、私自身が使ってみると、皮脂がしっかり落ちるためか、少し髪がギシギシするように感じました。しばらく使いましたが、今は使っていません。

一方、お客様の中には、すっきりさっぱりとした洗い上がりを好み、髪のきしみは気にならないという方もいます。また、シャンプーを替えた後に、かゆみが気にならなくなったと喜んでくださった方もいました。

ただし、その変化がシャンプーだけによるものかどうかまでは分かりません。お客様の感想は、あくまでもその方の使用経験です。

私自身は、リンスやコンディショナーをあまり使わないこともあり、髪がきしみにくく、さっぱりしながらしなやかに仕上がるシャンプーを気に入っています。

このように、同じシャンプーでも、髪質や好み、普段使っているヘアケア用品によって感じ方は変わります。

人に評判が良いからといって、必ずしも自分にも合うとは限りません。反対に、ほかの人には合わなかった商品が、自分には使いやすいこともあります。

シャンプーを替えてから、かゆみやフケが気になったら

お客様からいただく相談で、特に多いのが頭皮のかゆみです。

「シャンプーを替えてからかゆくなった」
「自分のシャンプーがなくなり、妻や娘のシャンプーを使ったらかゆくなった」
「今までと同じシャンプーを使っているのに、かゆみが出るようになった」

このような相談を受けたことがあります。

シャンプーを替えた後にかゆみが出た場合、商品が頭皮に合っていない可能性も考えられます。実際に、シャンプーを替えた後、かゆみが気にならなくなった方もいました。

一方で、商品を替えてもかゆみが続く方もいます。かゆみやフケの原因は一つとは限らず、頭皮の状態や洗い方なども関係するためです。

まずは、次の点を確認してみましょう。

  • シャンプーを頭皮に残さないよう、十分にすすいでいるか
  • 爪を立てて強くこすっていないか
  • 使い始めた商品や、最近のヘアケア方法に変化がなかったか

それでも、かゆみや赤み、フケなどが続く場合は、使用を中止し、皮膚科に相談することをおすすめします。

頭皮に合うシャンプーを探すことは大切ですが、すべての頭皮トラブルがシャンプーの変更だけで解決するわけではありません。

シャンプーで髪が太くなる?宣伝文句を見るときの注意点

以前、「シャンプーを使うと髪が太くなる」と説明されている商品を使っていたお客様がいました。

その方は、少し髪が太くなったように感じると話していました。

ただ、理容師として髪に触れたとき、私には髪そのものが太くなったというより、表面の手触りや質感が変化しているように感じられました。

成分を詳しく確認したわけではないため、何が原因だったのかは断定できません。髪の表面をコーティングする成分などによって、手触りや見た目が変わる場合もあります。

シャンプーを使った後に髪がしっかりしたように感じても、それだけで髪そのものが太くなった、薄毛が改善したとは判断できません。

私自身、薄毛が気になり、育毛剤を使ってきました。シャンプーについても、髪や頭皮に良さそうな商品があると気になります。

以前、ヒト幹細胞培養液入りとされる高価なシャンプーを使ったこともあります。毛母細胞への働きかけなどをうたう商品説明に関心を持ちましたが、私自身の使用経験では、髪に大きな変化は感じませんでした。

この経験からも、価格や宣伝文句だけで期待しすぎず、シャンプー本来の洗浄機能や自分に合う使い心地を確かめることが大切だと考えています。

シャンプーで頭皮や髪を清潔に保つことと、発毛を促すことは別の話です。薄毛が気になる場合は、シャンプーだけで改善しようとせず、必要に応じて医療機関にも相談しましょう。

リンス・コンディショナーも髪質に合わせて選ぶ

シャンプー選びでは、リンスやコンディショナー、トリートメントとの組み合わせも大切です。

髪がきしみやすい、絡まりやすい、パサつきが気になるといった場合は、これらを使うことで、指通りやまとまりが改善することがあります。

一方、細い髪でボリュームが出にくい人は、しっとり感が強い製品を使うと、仕上がりが重く感じられることもあります。

髪の傷みが気になる場合はケアを重視し、ボリュームを出したい場合は重くなりすぎない仕上がりを意識するなど、目的に応じて調整してみましょう。

私自身は、普段はサロンで使っているアミノ酸系シャンプーだけで洗うことが多く、毛染めをしたときには、毛染め用のコンディショナーなどを使っています。

これが誰にでも最適というわけではありません。髪質やダメージの程度によって、必要なケアは変わります。

シャンプーだけでなく、その後に使う製品も含めて、自分の髪に合った組み合わせを見つけることが大切です。

まとめ|自分の髪と頭皮に合うシャンプーを選びましょう

シャンプーには多くの種類があり、洗浄力や泡立ち、香り、洗い上がりもさまざまです。

理容師として長年お客様と接してきた経験から、私が大切だと考えているのは、価格や宣伝文句だけで判断せず、自分の髪質や頭皮の状態に合うものを選ぶことです。

頭皮のべたつきが気になる人、乾燥しやすい人、髪が細くてボリュームが出にくい人、カラーなどで髪が傷んでいる人では、重視したいポイントも変わります。

また、同じシャンプーでも、人によって洗い上がりの感じ方は違います。使っていてかゆみや乾燥が気になったり、髪のきしみが強かったりする場合は、無理に使い続けず、見直してみましょう。

シャンプーは、必ずしも高価なものを使えばよいというわけではありません。自分に合ったものを見つけ、正しい洗い方と十分なすすぎを心がけることが大切です。

毎日のシャンプーが、髪と頭皮を健やかに保つための習慣になるように、自分に合った一本を選んでみてください。

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ヘアーサロンマスター
理容師歴40年以上。長年ヘアサロンを経営し、多くのお客様の髪の悩みに向き合ってきました。 髪や頭皮、ヘアスタイルなどについて情報を発信しています。 ※当サイトでは、医療行為や診断・治療を行うものではありません。医薬品や治療などについては、医師・薬剤師などの専門家にご相談ください。
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