朝シャンは髪に悪い?理容師が教える頭皮への影響と注意点

マスター銀鋏

「朝シャンをすると髪や頭皮によくないの?」
「朝も夜もシャンプーをすると、洗いすぎになるのでは?」

朝に髪を洗う習慣がある方や、朝シャンを始めようかと考えている方は、このような疑問を持つこともあるでしょう。

私は40年以上、理容師として多くのお客様の髪や頭皮に触れてきました。

その経験から、一般的な生活リズムで過ごしている方には、夜にシャンプーをして、朝は必要に応じて髪を整える方法をおすすめしています。

その理由の一つは、頭皮の皮脂は、単に取り除けばよいものではないと考えているからです。

ただし、朝シャンそのものが必ず髪に悪いというわけではありません。夜に洗髪しない方や、朝に洗う必要がある方もいます。夜勤などで生活時間が異なる方もいるでしょう。

大切なのは、朝に洗うか夜に洗うかだけで判断せず、洗髪の回数や方法、頭皮の状態を考えることです。

この記事では、理容師としての経験を交えながら、朝シャンについて私が考えていることや、気をつけたいポイントをお話しします。

朝シャンは髪や頭皮に悪いのでしょうか?

最初にお伝えしたいのは、朝シャンをするだけで、必ず髪が傷んだり薄毛になったりするわけではないということです。

気をつけたいのは、洗髪の回数が増えすぎていないか、頭皮を強く洗いすぎていないか、シャンプー剤が自分に合っているか、といった点です。

特に、夜にシャンプーをして、翌朝もシャンプー剤を使って洗う習慣がある方は、頭皮の状態を確認してみてください。

洗いすぎによって頭皮が乾燥したり、かゆみなどの不調が出たりすることがあります。

一方、夜に洗髪をしない方や、寝汗やベタつきが気になる方にとっては、朝の洗髪が必要な場合もあります。

そのため、朝シャンを一律に禁止するのではなく、なぜ朝に洗う必要があるのかを考えてみることが大切です。

私が夜のシャンプーをおすすめする理由

私の考えでは、一般的な生活リズムで過ごしている方は、夜にシャンプーをして、朝は必要に応じて髪を整える方法が基本になると思います。

日中にかいた汗や、髪や頭皮についた汚れ、整髪料などを夜のうちに洗い落としておけば、清潔な状態で眠ることができます。

そして、もう一つ気にかけてほしいのが、頭皮の皮脂です。

皮脂は、すべて取り除けばよいものではありません

皮脂というと、髪をベタつかせたり、ニオイの原因になったりするものという印象があるかもしれません。

確かに、皮脂が多くなりすぎると、ベタつきなどが気になることがあります。

しかし、皮脂には頭皮のうるおいを保ち、皮膚を保護する働きもあります。ですから、皮脂は単に悪いものとして考えるのではなく、適度に保つことが大切です。

夜にシャンプーをしても、寝ている間に皮脂や汗は分泌されます。朝起きたときに、頭皮が少しベタついていると感じることもあるでしょう。

それ自体が、必ずしも異常というわけではありません。

私自身は、朝にシャンプー剤を使って必要以上に皮脂を落としてしまうことには、注意した方がよいと考えています。

ただし、朝シャンによって必ず頭皮の保護機能が損なわれるというわけではありません。洗浄力や洗い方、頭皮の状態によっても違います。

大切なのは、ベタつきが気になるからといって、必要以上に強く洗ったり、何度もシャンプー剤を使ったりしないことです。

朝と夜の2回シャンプーをする場合の注意点

シャンプー2人

理容師としてお客様と接しているなかで、夜だけでなく朝もシャンプーをする方がいらっしゃいました。

その方は、朝も髪のニオイが気になり、仕事で人と接するときに清潔にしておきたいというお気持ちがありました。

私は、朝と夜の1日2回シャンプー剤を使うと、頭皮を洗いすぎてしまう可能性があることをお伝えしました。

そこで、朝はシャンプー剤を使わず、お湯で丁寧にすすぐ方法を提案しました。

それでも、ご本人としてはニオイが気になるため、朝もシャンプー剤を使いたいということでした。

最終的には、朝は1度洗いにして、シャンプー剤もできるだけ少なめにするようお伝えしました。

もちろん、これは一人のお客様とのやり取りであり、すべての方に同じ方法が合うとは限りません。

ただ、朝も夜もシャンプーをしたい方にとっては、洗髪の回数やシャンプー剤の量を見直すきっかけになる経験だったと思います。

1日2回洗うと、必ず薄毛になるのでしょうか?

シャンプーを1日2回したからといって、それだけで必ず薄毛になるとはいえません。

一方で、洗い方やシャンプー剤によっては、頭皮の乾燥や刺激につながる場合があります。

朝も夜も洗いたい方は、次の点を意識してみてください。

  • 朝と夜の両方で、毎回たっぷりのシャンプー剤を使わない
  • 頭皮を爪で引っかいたり、強くこすったりしない
  • お湯で洗う方法も選択肢に入れる
  • 洗髪後に乾燥やかゆみが出ていないか確認する

ただし、ニオイやベタつきが強く気になる場合は、単に洗髪の回数を減らせばよいとは限りません。頭皮の状態や、使用しているシャンプー剤なども見直してみましょう。

洗髪頻度の考え方や注意点を詳しく知りたい方は、関連記事も参考にしてください。

関連記事:「シャンプーは毎日した方がいい?理容師が教える洗髪の考え方と注意点」

朝、髪を整えたいだけなら、湯シャンという方法もあります

湯シャン

朝起きると、寝ぐせがついて髪がまとまらないことがあります。

髪型によっては、少し濡らしただけではクセが直らず、セットしづらいこともあるでしょう。

そのような場合、必ずしもシャンプー剤を使って洗う必要はありません。

私が理容師としてお客様にお伝えしてきた方法の一つが、お湯で髪を濡らして整えることです。

いわゆる「湯シャン」と呼ばれる方法ですが、朝に髪を整えることが目的であれば、お湯で十分に濡らすだけでも、寝ぐせを直しやすくなる場合があります。

朝に髪を濡らしたあとは、タオルで強くこすらずに水分を取り、必要に応じてドライヤーで乾かしながら整えてください。

ただし、湯シャンだけで、すべての皮脂や整髪料を十分に落とせるわけではありません。汚れの程度や頭皮の状態に応じて使い分けることが大切です。

朝のスタイリングについては、シャンプー剤を使うことと、髪を濡らして整えることを分けて考えてみてはいかがでしょうか。

男性と女性では、朝シャンの事情も違います

朝シャン

理容室でお客様と接してきた経験では、朝シャンをする男性は少数でした。

一方、女性のお客様のなかには、朝に髪を洗ったり、濡らしたりして整える方もいらっしゃいました。

もちろん、これは私が理容師として接してきたお客様の範囲での印象です。男性と女性のどちらが朝シャンを多くするのかを、一般化できるものではありません。

髪の長さや髪型、寝ぐせのつき方、スタイリングの方法などによって、朝に髪を洗いたい理由も違ってきます。

朝に髪を整える必要がある方は、シャンプー剤を使って頭皮まで洗う必要があるのか、それとも髪を濡らすだけで十分なのかを考えてみてください。

朝にシャンプーをすること自体を悪いと決めつけるのではなく、自分の生活や髪型に合った方法を選ぶことが大切です。

夜勤など、生活時間が異なる方はどう考えればよいのでしょうか?

ここまで、一般的に朝起きて夜に眠る生活リズムを前提にお話ししてきました。

しかし、夜勤をしている方などは、生活時間が異なります。

私の理容室にも夜勤をされているお客様がいらっしゃいました。仕事から朝に帰宅して、そのあとにシャンプーをする方もいれば、仕事に出る前に入浴する方もいるでしょう。

こうした方の場合、朝に洗髪することが、その人の生活リズムに合った習慣になっていることもあります。

そのため、時計の時刻だけを基準にして、朝のシャンプーはよくないと判断する必要はないと考えています。

大切なのは、起床時間や就寝時間、仕事の時間、汗や汚れの状態などに合わせて、無理のない洗髪習慣を考えることです。

マスター銀鋏
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なお、夜勤中の特定の時刻に皮脂が増えるかどうかなどについては、私自身、医学的な根拠を確認できているわけではありません。

ここでは、あくまでも生活時間が異なる方は、一般的な生活リズムの方とは分けて考えたいという、理容師としての考えをお伝えしています。

まとめ|朝シャンは一律に否定せず、洗い方を考えましょう

朝シャンは髪に悪いのか。

私の考えでは、一般的な生活リズムで過ごしている方は、夜にシャンプーをして、朝は必要に応じて髪を整える方法が基本です。

その理由の一つは、頭皮の皮脂には、うるおいを保ち、皮膚を保護する働きがあるからです。

ただし、朝シャンをするだけで必ず髪が傷んだり、薄毛になったりするわけではありません。

夜に洗髪をしない方や、朝に髪を洗う必要がある方、夜勤などで生活時間が異なる方もいます。

朝も夜もシャンプーをする場合は、洗いすぎや頭皮への刺激に気をつけましょう。また、髪を整えることが目的であれば、お湯で濡らしてセットする方法も選択肢になります。

40年以上理容師を続けてきた私が大切だと考えているのは、決まった方法をすべての人に当てはめることではありません。

頭皮の状態や生活習慣に合わせて、必要な汚れは落としながら、洗いすぎない方法を考えること。

朝シャンをするかどうかで迷っている方は、ぜひ一度、今の洗髪習慣を振り返ってみてください。

※この記事は、理容師としての経験と一般的なヘアケアの考え方を紹介したものです。頭皮のかゆみや赤み、フケなどの症状が続く場合は、皮膚科にご相談ください。

具体的な洗い方を詳しく知りたい方は、関連記事も参考にしてください。

関連記事:「シャンプーは1度洗いと2度洗いどっち?理容師が教える洗い方」

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ヘアーサロンマスター
理容師歴40年以上。長年ヘアサロンを経営し、多くのお客様の髪の悩みに向き合ってきました。 髪や頭皮、ヘアスタイルなどについて情報を発信しています。 ※当サイトでは、医療行為や診断・治療を行うものではありません。医薬品や治療などについては、医師・薬剤師などの専門家にご相談ください。
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