M字とO字の違いとは?薄毛の見え方や気づき方を理容師が解説

「おでこの生え際が後退してきた気がする」
「頭頂部が薄くなってきたように感じる」
薄毛が気になり始めると、自分はM字なのか、O字なのかと気になる方もいると思います。
理容師として長年、多くのお客様の髪を見てきましたが、薄毛の見え方は人によってかなり違います。
そして、私が長年髪を見てきて感じるのは、薄毛は「髪の本数が減る」だけで起こるわけではないということです。
髪が細くなることで、髪が残っていても頭皮が透けて見え、薄く感じることがあります。
今回は、M字・O字などの違いだけでなく、私が理容師として見てきた「薄く見える理由」についてもお話しします。
M字とO字では、薄毛の見え方が違います
薄毛のパターンとして、よく耳にするのが「M字」と「O字」です。
M字は、おでこの左右の生え際が後退していくように見えるタイプ。
O字は、頭頂部やつむじ周辺から薄くなっていくように見えるタイプです。
また、M字とO字が同時に進んでいくように感じられるケースもあります。
私が理容師として見てきた中でも、薄毛の進み方は一人ひとり違います。
M字は自分で気づきやすい薄毛です

M字の場合は、鏡を見たときに生え際の変化が目に入りやすいため、本人が気づくことが多いように感じます。
「最近、額が広くなってきた気がする」
「左右の生え際が少し上がってきた」
といった相談を、理容室でも受けることがあります。
私自身も30代の頃に、「なんとなく額の生え際が薄くなってきたような」と感じたのが始まりでした。
よく見ると、以前より細く短い髪が増えているように感じたものです。
O字は、自分では気づきにくいことがあります

一方、O字のように頭頂部から薄くなっていく場合は、自分では気づきにくいことがあります。
正面から鏡を見るだけでは、頭頂部の状態が分かりにくいからです。
「家族に言われて初めて気づいた」
「美容室や理容室で指摘されて気になり始めた」
というケースもあります。
私自身も、あるときエレベーターの鏡に映った頭頂部を見て、「誰や、この薄い頭は?」と思ったら、自分の頭だったという経験があります。
これは笑い話のようですが、頭頂部の変化は本人から見えにくいということを実感した出来事でした。
O字の薄毛は「髪の本数」だけでは判断できません
ここからが、私が理容師として長年髪を見てきて、特に感じていることです。
頭頂部が薄く見えるからといって、必ずしも最初から髪の本数そのものが大きく減っているとは限りません。
むしろ、初期から少し進んだ段階では、髪の毛そのものが細くなっていることで、薄く見えているケースもあると私は感じています。
これは、頭皮スコープで頭頂部を見ていると分かりやすいことがあります。
髪が細くなると、残っていても薄く見える
頭頂部、特につむじ周辺は、髪の毛がいろいろな方向に向かって生えています。
そのため、髪が少し細くなっただけでも、髪と髪の間から頭皮が見えやすくなります。
すると、実際には髪が残っているのに、鏡で見ると「急に薄くなった」という印象になることがあります。
私が50倍の頭皮スコープで、薄く見える部分と、比較的薄くなっていない側頭部や後頭部を見比べたときにも、興味深く感じることがありました。
薄く見える部分では、髪の毛そのものが細くなっているのです。
ところが、髪の本数を見てみると、「明らかに本数が半分になっている」というような状態ではありません。
1つの毛穴から2本、3本、ときには4本の髪が生えているように見えることもあります。
つまり、「髪がなくなった」というより、「髪はあるけれど細くなっている」ように見える段階があるのです。
「本数が変わらないのに薄い」と感じることがあります
これは、薄毛を考えるうえで大事なポイントだと思っています。
髪の密度を考えるとき、どうしても「何本あるか」という本数に目が向きます。
しかし、実際に頭を見ていると、髪の太さによって見た目の密度はかなり変わります。
太い髪がたくさん生えていれば、髪と髪の間から頭皮は見えにくくなります。
反対に、髪の本数がそれほど変わっていなくても、1本1本が細くなると頭皮が透けて見えやすくなります。
その結果、「髪が減った」「薄くなった」と感じるわけです。

私自身、頭皮スコープでこうした状態を見るたびに、
「この細くなった髪が、もう少し太くなったらなぁ」
と思うことがあります。
これは長年髪を見てきた理容師としての、率直な感想です。
さらに進むと「本数の違い」も見えてくることがあります

もちろん、薄毛がさらに進んだケースでは、髪の本数そのものが少なくなっているように見えることもあります。
私が頭皮スコープでかなり薄くなった部分を見ると、完全に毛のない状態ばかりというわけではありませんが、1つの毛穴から1本しか髪が見えないようなところも増えてきます。
初期から少し進んだ段階では「細くなったことで薄く見える」ことがあり、さらに進むと「細くなったうえに、見える髪の本数も少なくなっている」という状態も考えられます。
ただし、これは私が理容師として頭皮を見てきた中で感じていることであり、すべての薄毛に当てはまるという意味ではありません。
O字は「つむじだから薄く見える」という面もあります

O字が分かりにくい理由には、頭頂部やつむじ周辺の髪の生え方も関係しているように感じます。
つむじ周辺では、髪の毛が一方向にきれいに並んでいるわけではありません。
いろいろな方向に髪が向かっているため、髪が少し細くなっただけでも、隙間から頭皮が見えやすくなります。
そのため、本人からすると「急に頭頂部が薄くなった」と感じることがあります。
実際には、ある日突然髪が大量になくなったというより、少しずつ髪が細くなってきた結果として、ある時点から見た目の変化がはっきりしてくる場合もあるのではないか、と私は感じています。
M字とO字が同時に進むこともあります
M字とO字は、必ずどちらか一方だけというわけではありません。
理容師として見ていると、おでこの生え際と頭頂部の両方が少しずつ変化しているように感じる方もいます。
また、薄毛は「ある日突然、そこだけ薄くなる」というより、長い時間をかけて少しずつ変化していくように見えることもあります。
髪は一度に全部が同じ状態になるわけではないため、本人がはっきり変化を感じるまでには時間がかかることがあります。
理容師でも初期の変化は分かりにくいことがあります
長年髪を見ている理容師だからといって、初期の薄毛をすぐに見つけられるとは限りません。
髪は少しずつ入れ替わっていくため、変化が一部分だけに現れるとは限らないからです。
また、毎日少しずつ変化していると、本人も周囲も気づきにくいものです。
「最近、なんとなく髪型が決まりにくい」
「以前よりボリュームが出にくくなった」
「頭頂部が透けて見えるようになった気がする」
こうした小さな変化が、薄毛に気づくきっかけになることがあります。
薄毛が気になったら、まず「本数」だけで考えない
薄毛が気になったとき、「髪が何本減ったのだろう」と考えてしまいがちです。
しかし、今回お話ししたように、髪の本数だけでなく、髪の太さや頭皮の見え方も関係します。
特に頭頂部では、髪が細くなることで頭皮が透け、実際以上に薄く感じることがあります。
「髪がなくなった」と思っていても、実際に見ると細い髪が残っていることもあります。
逆に、見た目だけでは分からない変化もあります。
もし以前と比べて明らかに髪の状態が変わった、抜け毛や薄毛の変化が続いているという場合は、理容室で相談するだけでなく、必要に応じて医療機関で相談することも一つの方法です。
まとめ|薄毛は「減る」だけでなく「細くなる」ことでも目立ちます
M字とO字では、薄毛の見え方や気づきやすさに違いがあります。
- M字は、おでこの生え際の変化なので本人が気づきやすい
- O字は、頭頂部のため本人から見えにくいことがある
- O字は、つむじ周辺の髪の向きによって頭皮が見えやすい
- 髪の本数が大きく変わらなくても、髪が細くなることで薄く見えることがある
- 薄毛が進むと、髪の細さだけでなく本数の変化が見られることもある
長年、理容師としてたくさんの髪を見てきましたが、薄毛を考えるときには「髪があるか、ないか」だけではなく、「1本1本がどのくらいの太さなのか」という視点も大切だと感じています。
特に頭頂部の薄毛では、髪が残っていても細くなることで頭皮が透け、見た目の印象が大きく変わることがあります。
薄毛が気になり始めた方は、まず「もう髪がなくなってしまった」と決めつけず、髪の太さやボリュームの変化にも目を向けてみてください。
AGAをはじめとする薄毛について基本的なことを知りたい方は、こちらの記事でも解説しています。
→ AGAとは?男性型脱毛症の基礎知識と向き合い方|理容師が解説
![HairMe [ヘアーミー]](https://hairme.jp/wp-content/uploads/2026/08/kamihairmelogo.jpg)
