ワックスは薄毛に影響する?理容師が教える整髪料の使い方と注意点

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ワックスを指に付ける男性

「ワックスを使うと薄毛が進むのではないか」「整髪料が毛穴に詰まって、髪が抜けやすくなるのでは?」

薄毛が気になり始めると、毎日のスタイリングに使うワックスについても心配になることがあるかもしれません。

私は40年以上理容師を続ける中で、ワックスやムース、スプレーなど、さまざまな整髪料を使うお客様の髪を見てきました。また、自分自身も髪が細いため、スタイリング剤の種類や使い方には気を配っています。

その経験からお伝えしたいのは、ワックスを使うこと自体を過度に心配する必要はありませんが、付け方や洗い落とし方には気をつけたいということです。

この記事では、ワックスと薄毛の関係、ボリュームを出す使い方、シャンプーで落とすときの注意点について、理容師としての経験を交えながら解説します。

ワックスを使うと薄毛が進む?

薄毛が気になっている方にとって、まず知りたいのはワックスが薄毛の原因になるのかどうか、ということでしょう。

ワックスを使っているからといって、それだけで薄毛が進むとはいえません。

整髪料が頭皮に付いたり、洗い残しがあったりすることは避けたいものですが、ワックスの使用と薄毛の進行を単純に結びつけることはできません。

ワックスが毛穴に詰まるのが心配

昔の整髪料と現在の整髪料では、使い心地や洗い落としやすさが違うと感じています。

40年ほど前は、ポマードやチックを髪にたっぷり付け、髪を寝かしつけるように整えるスタイルがありました。当時の整髪料は、シャンプーをしてもなかなか落ちず、理容室で洗髪しても髪に残っていることがあったと記憶しています。

スプレーも、髪型を強く固定するためにたくさん使うことがありました。

一方、現在はさまざまな種類のワックスがあり、シャンプーで落としやすいものも多くなっています。ただし、製品によって使用感や落としやすさは異なります。

ワックスを使うと必ず毛穴が詰まる、あるいは毛穴が詰まることで必ず薄毛になる、というわけではありません。

大切なのは、整髪料を頭皮にべったり付けないことと、使用した日は適切に洗い落とすことです。

頭皮に付けず、髪を中心に使う

ワックスは、髪の根元付近から毛先に向けて付けることがありますが、頭皮に直接付ける必要はありません。

特に、髪にボリュームを出そうとして根元にたくさん付けると、頭皮にも付着しやすくなります。

ワックスは必要な量を手や指になじませ、髪の流れや毛先を整えるように使いましょう。

薄毛が気になる方も、ワックスを完全にやめる必要があると考えるのではなく、頭皮に付けない工夫や、洗い落としやすい製品を選ぶことから始めてみてください。

薄毛が気になる人のワックスの使い方

ワックス付ける男性

ワックスは、使い方によって髪のボリュームや見た目の印象を変えられます。

私が理容室でお客様にお伝えしてきた、スタイリングのポイントをご紹介します。

トップにボリュームを出すには、根元から立ち上げる

薄毛が気になる方の中には、頭頂部の髪を立たせたり、前髪を上げたりして、全体のバランスを整えたい方がいます。

例えば、ソフトモヒカンのようにトップにボリュームを出したい場合は、ワックスを髪の表面に塗るだけではなく、指で髪を持ち上げるようにして付けるのがポイントです。

私がお客様に説明するときは、次のような方法をお伝えしていました。

  1. ワックスを少量取り、指先や指の裏になじませる。
  2. トップの髪を指でつまみ、根元から持ち上げるように付ける。
  3. 最初は少し立ち上げてから、好みのボリュームに調整する。
  4. 最後に毛先や髪の流れを整える。

最初から髪を押さえつけるように整えるより、いったん立ち上げてからボリュームを調整すると、形を作りやすくなります。

ただし、髪の長さや毛量、髪質によって適した方法は変わります。無理に立たせようとせず、自分の髪に合ったスタイリングを見つけることが大切です。

セット力が強すぎるワックスには注意

ワックスには、柔らかく自然に整えられるものから、髪をしっかり固定するものまで、さまざまな種類があります。

私自身は、セット力が強すぎるものをいつもおすすめしているわけではありません。

強く固まるタイプは、一度形を作るとあとから修正しにくいことがあります。そのため、理容室では、まず扱いやすいワックスで形を整え、必要な部分だけ固定力を補う方法を使うこともあります。

例えば、前髪やトップなど、特にセット力が欲しい部分に限ってスプレーを併用する方法です。

ワックスとスプレーを混ぜる

もちろん、ワックスとスプレーの相性や仕上がりは製品によって異なります。無理に複数の整髪料を混ぜる必要はありません。

薄毛が気になるからといって、強力な整髪料で無理に髪を固定するより、少量で自然なボリュームを作ることを意識してみてください。

ワックスは付けすぎない

髪にボリュームが欲しいからと、根元付近にたくさんワックスを付けていたお客様もいました。

しかし、ワックスを多く付ければ必ずボリュームが出るわけではありません。髪質や製品によっては、髪が重くなり、かえってボリュームが出にくくなることもあります。

まずは少量を手になじませ、必要なところに少しずつ付けていくと調整しやすくなります。

足りないと感じたときに少しずつ追加するほうが、付けすぎを防ぎやすいでしょう。

ワックスを使った日は、シャンプーでどう落とす?

シャンプー

ワックスを使った日は、整髪料をきちんと落とすことも大切です。

ただし、落とそうとするあまり、頭皮を強くこすったり、何度も力を入れて洗ったりする必要はありません。

シャンプー前の予洗いをしっかり行う

シャンプーを付ける前に、ぬるま湯で髪と頭皮を十分にぬらしましょう。

ワックスを使った日は、整髪料が付いていないときよりも、少し時間をかけて予洗いすることを意識します。

予洗いは髪をぬらすだけでなく、髪に付いた汚れや整髪料を落としやすくするための大切な工程です。

その後、シャンプーを使って、指の腹で頭皮をやさしく洗います。

1度洗いと2度洗い、どちらがよい?

ワックスを使った日の洗髪では、整髪料の量や種類によって、1度のシャンプーで十分に落ちる場合もあれば、2度洗いしたほうがよい場合もあります。

私が理容室で扱っているワックスについては、予洗いをしっかり行ったうえで2度洗いすると、きれいに落としやすいとお客様に説明しています。

ただし、どのワックスでも必ず2度洗いしなければならない、というわけではありません。 使用している製品や髪の状態に合わせて考えましょう。

1度洗いで整髪料が落ちているなら、必要以上に洗う必要はありません。反対に、まだ髪に残っているように感じる場合は、製品の使用方法も確認しながら、やさしく洗い直してください。

なお、何度洗っても落ちにくいほど強力な整髪料を大量に使うことは、できるだけ避けたいものです。

何度も洗えばよいわけではない

理容室でお客様の髪を見ていると、髪型をしっかり固定するために、スプレーを多く使っている方もいました。

中には、シャンプーを何度も繰り返しても、なかなか落ちないほど使っている方もいました。

そのような場合、気になるのは薄毛だけではありません。髪が硬くなったり、手触りが悪くなったりすることもあります。

ただし、髪の傷みの原因を整髪料だけに特定することはできません。髪質や使い方、洗髪方法など、さまざまな要因が関係します。

整髪料を落とすために何度も強く洗うよりも、最初から落としやすい製品を適量使い、髪と頭皮に負担をかけにくい洗い方を心がけましょう。

洗髪の基本については、こちらの記事でも解説しています。

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理容師として長年お客様の髪を見てきて感じること

髪を触る理容師

私は理容師として40年以上、多くのお客様の髪や頭皮を見てきました。

薄毛が気になる方でも、トップを立たせたり、前髪を流したりするためにワックスを使っている方がいます。髪が細くなってきたことを気にしながらも、スタイリングを工夫して髪型を楽しんでいる方もいます。

一方で、昔は現在よりも洗い落としにくい整髪料や、強く固定するスプレーが使われていたこともありました。

当時、強力なスプレーを使って前髪をしっかり固定していたお客様の中には、後になってM字部分の変化が気になった方もいました。

ただし、それがスプレーによって起きたのかどうかは分かりません。遺伝的な要因や年齢による変化など、ほかの理由も考えられます。私の経験だけで、整髪料が薄毛を進行させたと結論づけることはできません。

こうした経験から私が大切だと感じるのは、整髪料を必要以上に恐れることではなく、髪や頭皮の状態に合わせて使い方を工夫することです。

私自身も髪が細いため、普段はワックスをあまり多く使いません。外出時には髪型が風で崩れにくいようにハードムースを使うことがあり、トップを短くしてふんわり立たせたいときにはワックスを少量使っています。

ワックスを使う場合は、指先で必要な量を取り、両手の指の裏側でよくなじませてから髪に付けます。その後、指先で毛先や髪の流れを整えます。

大切なのは、整髪料をたくさん付けることではなく、自分の髪に合った量と使い方を見つけることだと感じています。

※ここで紹介した内容は、私自身の経験や理容室での観察に基づくものです。個々のお客様の経験から、整髪料と薄毛の因果関係を判断することはできません。

まとめ|ワックスは使い方と洗い方を工夫しよう

ワックスを使っているからといって、それだけで薄毛が進むとはいえません。薄毛が気になる方も、必要以上に心配せず、使い方や洗い方を見直してみましょう。

今回のポイントをまとめます。

  • ワックスの使用だけで薄毛が進むとは断定できない。
  • 頭皮に直接付けず、必要な量を髪になじませる。
  • トップのボリュームは、根元から髪を持ち上げるように整える。
  • セット力が強すぎる整髪料を大量に使うことは避ける。
  • 使用した日は、予洗いをしっかり行い、必要に応じてシャンプーで落とす。
  • 落とそうとして頭皮を強くこすったり、必要以上に何度も洗ったりしない。

ワックスは、髪型を整え、自分らしいスタイルを楽しむための道具です。

薄毛が気になるからといって、必ずしも使うのをやめる必要はありません。髪や頭皮の状態に気を配りながら、自分に合った整髪料の使い方を見つけていきましょう。

ABOUT ME
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ヘアーサロンマスター
理容師歴40年以上。長年ヘアサロンを経営し、多くのお客様の髪の悩みに向き合ってきました。 髪や頭皮、ヘアスタイルなどについて情報を発信しています。 ※当サイトでは、医療行為や診断・治療を行うものではありません。医薬品や治療などについては、医師・薬剤師などの専門家にご相談ください。
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